駅員

M:最近の駅ってすごいよね。

猫:あ〜、改札とか昔と随分かわったよね。SUICAとかね〜。

M:そうそう、昔は駅員が一枚一枚、心を込めて手で切ってたもんね。

猫:まぁ、お前が言うほどの心意気は感じられなかったけどな。

M:駅員の数も随分減ったもんね。あの駅員達は今、何をしてるんだろうね?

猫:確かにね。今はほとんど機械化されちゃってるもんね。

M:あれかな?駐車違反を取り締まってるとか?

猫:駐車違反?

M:今でも「切符」を切っている。

猫:もういいよ!

M:どうも、ありがとうございましたぁ!

猫:っておい!全然うまくないから!

M:新手のノリツッコミだなぁ。あれかな?あの人たちは今は有給7日制なのかな?

猫:なにそれ?週休じゃないの?

M:毎日有給なの。

猫:給料泥棒もはなはだしいよ!

M:だって仕事ないんだもーん。

猫:かわいこぶらないで下さい。気持ち悪い。ってか、なんか仕事あるでしょ?

M:あー、雑誌売ったり?

猫:ん?キヨスク?

M:ううん。車内のあみだなの上の雑誌を集めて…。

猫:ホームレスじゃん!他に仕事ないの?

M:いやぁ、他は思いつかないなぁ。

猫:どんな想像力してんだよ。普通、それ以外のこと思い浮かぶだろ。

M:例えば?

猫:う〜ん、キセルを取り締まったり。

M:いや、あの仕事は30年間切符だけを切ってた連中には無理だな。

猫:なんだよ30年間って。馬鹿にしすぎだし。

M:プロのキセリストはあの手この手でキセルをしてくるのよ?

猫:そんな専門用語初めてきいたよ。なんだキセリストって。

M:やってみる?

猫:おう。いいよ。

M:「よ〜し、この丸の内線の切符でJRに乗ってやる!!」

猫:そんなの改札で速攻アウトだよ!ってか、結局金払ってるし。なら最初からJRの切符買え!

M:そこがキセリスト魂なんだよ。

猫:意味わかんねぇから。ちゃんとした奴お願いします。

M:「よーし、学生時代、ハードルでならしたこの足で、改札を飛び越えてやる!」

猫:お、凄そうな奴がきたな…。

M:「俺の足よ…。あと10mもってくれ!!」

猫:絶対怪我してるよな?全然こわくねぇから。

M:「よーし、この果物のスイカでボケてやる!」

猫:あ〜、西瓜とSUICAで?って、キセル関係ないし。迷惑なだけだな、それ。

M:フフフ…。ひっかかったな!!スイカは果物ではない!!

猫:どうでもいいよ。

M:な?難しいだろ?

猫:いや、今のお前のコントから難しさは1寸も伝わってこなかったな。

M:届け、私の思い…。

猫:なんだそのキャラ!

M:もしかしたら、リストラされた駅員達はもう、特技を生かした別の仕事についてるのかもな。

猫:リストラされた事になってんだな。で、例えば?

M:あの手首のスナップを生かして、卓球のチェニジア代表に…。

猫:日本代表ではないのな。ってか、卓球には生かせないだろ。

M:じゃ、あれだ。あの卓越した、人をさばく能力を生かして、ティッシュ配り。

猫:あ、確かにむいてるかも。

M:だろ?

猫:でも、中年のおっさんが配ってるティッシュは受け取りたくないなぁ。

M:そこは技能でカバーっしょ?

猫:まぁそれはいいとして、給料むっちゃ安そうじゃね?それじゃあ一家五人を養ってはいけないよ〜?

M:ダメかぁ。じゃあまぁ、再就職頑張ってください。

猫:投げやりすぎだろ!でもさ、確かにこれからもどんどん機械化されていって、駅員の数も減るのかもね。

M:たしかにねー。発達するほど駅員はいらなくなるもんね。

猫:そうそう。

M:あ、うちの近くに最先端の駅あるよ。

猫:どんなの?

M:駅員が一人もいないの。

猫:全部機械なの?

M:ううん。箱が1個おいてあるの。

猫:無人駅じゃん!それ最先端じゃなくて最末端だよ〜。

M:あれか?ループしてるんだ。最先端と最末端はつながってて…。歴史は繰り返す…。

猫:かっこよくないよー。無人駅と機械化とは全然意味合いが違うし。

M:でもさ、そのうち全部の駅が機械化された無人駅になるかもしれないね。

猫:まぁ、ないとは言い切れないね。そしたら駅で働く人がいなくなっちゃうね。

M:ううん。それは減らないの。

猫:なんで?

M:みんな駅前でティッシュ配るから。

猫:またその話かよ!もういいよ。

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