聖夜のバイト

 

「もうすぐクリスマスですね!」

M「だねぇ。」

「今年のクリスマスは何して過ごそっか!」

M「何で、一緒に過ごすみたいな言い回しなの?」

「は?やめてよ気持ち悪い…。」

M「お前がだよ!!」

「で、何して過ごすの?」

M「今年はバイトかなぁ?」

「あ〜、また鳩を追い掛け回すの?」

M「何そのイレギュラーなバイト!?そんな事しませんから。」

「じゃあ、前もやってたアレか?海の家の…。」

M「あ〜ね、真冬だから暖かいものを中心に…ってオイ!誰も来ない!!違くって、ケーキ売るのよ、サンタの格好で。」

「…このコスプレマニアが!!」

M「違うから!!」

「でもさ、この時期だけケーキの消費量ってすごく増えるんだろうね。」

M「あぁ、たしかにね。」

「ってことはさぁ、この時期だけソムリエが大量に繁殖するの?」

M「何だよ繁殖って!しかもソムリエじゃなくってパティシエだし。」

「その人たちはクリスマス以外は何してるの?冬眠??」

M「しねぇよ!ってか、冬眠ってクリスマス思いっきり冬だし。」

「やっぱ、普段あんまり仕事がない人を集めてつくらせるのかな?」

M「あ〜、無職の人を集めたりして?」

「そうそう。あといつもはドモホルンリンクルが落ちるのを見てるだけの人とか…。」

M「あの人たちはは別に暇じゃないから!!」

「あれって意味あるの?」

M「なさそうだけど!」

「じゃあ、あれか?普段は鳩を追い掛け回してる人とか?」

M「さっきから何なのそれ?そんなバイトないよ?」

「まぁ、お前のコスプレ好きはよくわかったんだけど…。」

M「え?そんな話してないよね?何そのまとめ??」

「それにしてもさぁ、そのケーキ売れるのかなぁ?」

M「大丈夫だって。頑張って売るし。」

「お前ががんばってもなぁ…。お前が悪いわけじゃないし。」

M「ん?じゃあ、何が悪いの??」

「今の日本の状況がなぁ。」

M「今の日本の状況?」

「ケーキがわるい…。」

 

 

M「うまくないよ!!何終わらせようとしてるの!?」

「え?ダメ?うまくない??」

M「俺が売るケーキくらいうまくないよぉ〜。」

「お!うまいね!!」

M「いや、うまくないから…。」

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