RPGU

そして、勇者、賢者、山下さんのパーティはついに魔王の城に辿り着いた。

魔王「フフフ・・・待っておったぞ。勇者たちよ・・」

勇者「前から思ってたんだけど、なんでお前から来ないの?手間かかるじゃん。」

魔王「え?初対面でいきなりタメ口ですか?」

山下さん「気になるのがそこかよ!」(山下さんはツッコミのポジションになっていた。)

賢者「勇者様、ここは敬語で・・人に不快を与えない最高の魔法です。」

勇者「うん。いや、旅人算ですよ、習いましたよね。二人で互いに逆方向から来たら、もっと早く会えるってそういうことですよ。」

魔王「まあ一応、私も魔王で仮にも王ですから・・軽々しく動けないんですよね・・いや・・こちらからお伺いしてもいいんですけどね、レベル20のときぐらいに会ったらあなた一瞬で私に負けますよ。」

勇者「そぉ〜ですかね?魔王さんも必死にトレーニングしてるみたいですね?後ろにめっちゃたくさんの運動器具とかありますけど・・」

魔王「・・・見抜いておったか、私の秘密を知ったからにはなおさら生かしてはおけぬ!」

山下さん「そんな秘密知ったことも殺す動機かよ!」

勇者「おしゃべりはもういい・・行くぞ!魔王!覚悟!」

魔王「来い!非力な人間どもよ!」

勇者「そんなこと言ってるからキモいって言われるんだ。学校でも、合コンでも。」

魔王「ウッ・・・・」

王に137のダメージを与えた!

魔王「勇者のくせに泥棒して、略奪して、モンスターを仲間にして、そのモンスターの家族の絆を引き裂いて、それでも正義か!」

勇者「ぐわっ・・・!」

勇者は122のダメージを受けた!

賢者「ベホルラ!」(回復魔法)

勇者のHPが102回復した!

山下さんは様子を見ている。

勇者「お前こそ、世界を支配したあとのビジョンも特になく世界支配目指してんじゃねーー!マニフェストを持て!マニフェストを!」

魔王に627のダメージ!

魔王「く、くそっ単に恐怖の世界にするビジョンだけでは後ろ向き過ぎて小学生以上にはまるで説得力がない・・・こうなったら・・ぐおーーーーーーー!!」

魔王の体がみるみるうちに変化していく!

賢者「どうなるの・・・」

キティちゃんのようになった!

勇者「攻撃しにくっ!」

山下さん「でやーーーーー!!!」

勇者「行くのかよ!ある意味たのもしっ!」

山下さんの攻撃!

ミス!魔王はダメージを受けない。

勇者「やはり・・町の人では・・ってかここまで死ななかったのが奇跡だもんな。」

キティ魔王「覚悟!」

勇者「う〜ん、なんか怖くない。」

キティ魔王「暗黒のキティクラッシュ!」

勇者「う、やばいぞ!」

賢者「森のシルバニアバリアー!」

勇者「ライバル商品でかわした!何気に早口言葉みたいだし!よし今だ!二刀流の乱れ打ちだあ、片手にラグナエクスカリバー、もう片手にメタルエンペラーの剣!」

山下さんは魔王を倒した後の打ち上げ会場を電話で予約している。

バシュ!バシュ!バシュ!バシュ! 一休み バシュ!バシュ!バシュ!バシュ!

魔王に9999×8で79992のダメージを与えた!

魔王「決して・・・・・グフッ」

魔王を倒した!

勇者「あ〜最期の言葉『決して』しか聞こえなかったよ、さぞかし無念だろうな。」

タラララタッタッタ〜〜〜♪

山下さんのレベルが上がった!

視力が0,2上がった!

英単語principle(主義、《自然の》法則など)の意味を覚えた!

区役所の手続きでイライラしないようになった!

勇者「役立たね〜もういいよ!」

世界は平和になりましたとさ。めでたしめでたし。

 

HOMEへもどれ!!